MINOHMAN'S SNAPSHOTS

Getting closer

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ピノキオのように鼻が長くなっている…かな?




「近づいては来ているよね…」

ウィンブルドン男子決勝。
最後のマリーのスピーチ、流石にもらい泣きしましたね。
スピーチとしては決して上手では無いのかもしれませんが、本当に心揺さぶられる素晴らしいものでした。

テニスにおいて、主要な大会の決勝の後は、勝者敗者ともにそれぞれスピーチをする必要があります。
post match speech(もしくはinterview)敗者にとってはタフなスピーチになるので、
時にドラマが生まれます。余談ですが数年前に全豪決勝で負けたフェデラーがスピーチで男泣き、
年下のナダルに随分と慰められていたこともありました。

死闘を繰り広げて全てを出し尽くし一戦毎に激戦を勝ち上がってきた2週間、
そしてファイナルの試合の後だからこそ出てくる飾りのない素直な心情の吐露。

トップレベルの実力がありながら、なかなか取れないグランドスラムタイトルへの渇望。
地元開催の期待を一身に背負う大きなプレッシャー。
70余年ぶりにイギリス選手としてファイナルへの道をこじ開けたという自負。
これだけの道のりを経てもなお立ちはだかる大きく偉大な壁の存在への畏怖。
そんな色々な思いが交錯していたと思います。

マリーって私の周辺ではフェデラーやナダル、ジョコビッチ程の人気がありません。
(家族の中でマリー支持の私は孤立無援です、あのカウンターショットがwonderful!)
ジョコやナダルはナイスガイで性格も明るく、テニスのプレースタイルは派手で格好良い。
フェデラーは言わずもがな。尊敬すべき生きた伝説。
それに比べるとマリーは、眼に見えて神経質そうで、大舞台に弱そうで、、ちょっと取っ付きにくい感じ。
そう、彼のコーチのレンドルの現役時代の印象そのまんま。

でも今回の戦いぶりと最後のスピーチで、マリーの本当の人柄が垣間見えたように思います。

マイアミの大会で、ナダルと対戦する前に一緒に練習して、対ナダルの戦略を教えて
くれたり、とか、実際いい人なんだなあとか、これまでもありましたよね。

Sportsillustrated電子版の記事の最後にこう書いてありました。

For Murray, the iconoclastic Scotsman, this was the day he won unconditional love
-- as a man, as well as a tennis player. By any measure, that counts as a triumph.

この過去の呪縛を打破するスコットランド人は、この日、人々から無償の愛を勝ち得た。
テニスプレーヤーとしてだけではなく、一人の人間として。そしてそれはどんな基準に
照らしても、勝利に値する。

テニスというスポーツに接していて本当に良かった!


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by minohman | 2012-07-10 23:00 | et cetera